6 保育の心理学

ピアジェを解説!【保育士試験】認知発達理論・シェマの同化、調節・物の永続性

このページはこんな人におすすめ
  • 「保育の心理学」を受験する人
  • ピアジェの4つの発達段階を覚えていない人
  • 「感覚運動期」や「前操作期」の特徴がわからない人
  • 「シェマ」の同化や調節の意味がわからない人
どーも! ほいくまさきだぜ!

今回は発達心理学界の巨匠「ピアジェ」についてやっていこう

ピアジェの要点

発達段階を4つ分類した。

  1. 【感覚運動期】シェマの同化と調節が頻繁に行われる・物の永続性を理解する
  2. 【前操作期】自己中心性・アニミズム的思考・保存の概念が未発達
  3. 【具体的操作期】論理的思考が可能(具体的な事柄に限る)・脱中心化
  4. 【形式的操作期】論理的思考が可能

このブログでは保育士試験に独学一発合格したほいくまさきが、

保育士試験のポイントを解説しているぜ! YouTubeもやってるぜ★

ピアジェってどんな人?

ピアジェは20世紀に活躍したスイスの心理学者です。

ピアジェは認知の発達段階を4つに分けたことで知られています↓

4つの発達段階はそれぞれ特徴があるんだ!

1つ1つの段階のポイントを解説していくぜ

 

①感覚運動期(0~2歳ごろ)

人間の発達段階のトップバッターは感覚運動期だ!乳幼児期にあたるぜ。

「〇〇操作期」という名称ではないのはこの「感覚運動期」だけだぜ。

まだ「人間初心者!」なこの段階は、感覚的な体験を通して世界を知っていく時期です。

この時期にいろんなものを触ったり、見たり、舐めてみたりするなどして五感をフル回転させ、

シェマ同化・調節していくことで世界を理解していきます。

さらに、この感覚運動期に「物の永続性」の理解が進みます。

「シェマ」の同化・調節

シェマは、「認知の枠組み」のことだ。

「自分の現在の常識」みたいなものと考えるとわかりやすいぜ

【シェマ】認知の枠組みのこと

  • 【同化】シェマへの取り込み
  • 【調節】シェマの修正

人間は「シェマ」の同化・調節を繰り返して世界を認識していきます。

特に感覚運動期はこの繰り返しがすごいスピードで行われていきます。

シェマの同化・調節はこんなイメージだぜ↓

同化・調節を繰り返してシェマが変わっていくんだ。

 

物の永続性

【物の永続性】物は隠れていても存在し続けているということ

生後しばらくの赤ちゃんは物の永続性の理解がない状態です。

ピアジェは生後8ヵ月ごろ物の永続性が獲得されると提唱したが、

後の研究で、もっと早い時期に物の永続性が獲得されることが示されているぜ。

 

いないいないばあで赤ちゃんが笑うのは、物の永続性の理解が進んでいる証拠なんだぜ。

「顔が見えなくなっても、これから出てくる!顔がいなくなったわけじゃない」とワクワクできるから成立するという、実は高度な遊びなんだ!

 

②前操作期(2~7歳ごろ)

2番目は「前操作期」だ。

名前の通り心的な操作ができる「前」の時期で、幼児期にあたるぜ。

前操作期は急速に言語を獲得していく時期で、特徴は以下の3つです

  1. 自己中心性
  2. アニミズム的思考
  3. 「保存の概念」が未発達

自己中心性

前操作期の子供は、イメージや言葉を用いて世界を捉えることができるようになりますが、

それは自己中心的で知覚的特徴に影響されやすいという特徴があります。

幼児期は発達的に相手の立場に立って物事を考えることがまだ難しい時期なんだ

アニミズム的思考

前操作期では「自分」と「自分以外」が明確に分かれているものだと認識できないため、

無生物や人工物でも「命や意志があって生きている」と考えます。これをアニミズムといいます。

【アニミズムの例】

・机を叩くと、「机さんが痛いって言ってるよ」と言う。

・絵を描いているとき、太陽などの自然物に顔を描く。

 

「保存の概念」が未発達

前操作期は「見かけにだまされやすい」という特徴があります。

これは「保存の概念」が未発達であるために起こる現象です。

「前操作期」から「具体的操作期」に移行すると、

自己中心性から脱し、アニミズム的思考が消え、保存の概念も理解できるようになってくるぜ。

 

③具体的操作期(7~12歳ごろ)

3番目は具体的操作期だ。小学生がこの時期にあたるぜ。

この時期から【操作期】に入り、具体的なものであれば論理的な思考ができるようになってきます

コミュニケーション能力が発達し、自己中心性から抜け出し、

相手の立場に立って物事を考えられるようになります。

小学生になって自己中心的じゃなくなってくるのは、実感的にみんなわかると思うぜ。

ちなみに自己中心性から抜け出すことを、脱中心化というんだ。

④形式的操作期(12歳ごろ以降)

4番目は形式的操作期だ。中学生以降の時期にあたるぜ。

この時期から実在していない・具体的ではないものでも、論理的な思考ができる時期になります。

形式的操作期はあまり保育士試験で出題されないぜ

 

<注意>ピアジェとヴィゴツキーの違い

ピアジェとヴィゴツキーでは、幼児の「ひとりごと」の捉え方が大きく違うんだぜ。

頻出だからしっかり覚えておこう!

 

ピアジェとヴィゴツキーの説明をする前に、内言・外言という単語について知っておこう!

内言は心の中の言葉のことで、

外言は音声を伴う言葉のことだ。ひとりごとは外言だ。

ピアジェは

【内言→外言に発達する派】

幼児のひとりごとは自己中心性のあらわれ

だから成長するにつれ自己中心的じゃなくなっていったら、

ひとりごともなくなっていくだろう

と考えました。

ヴィゴツキーの考えはピアジェと真逆でした↓

【外言→内言に発達する派】

幼児のひとりごとは思考のための言葉、つまり内言への移行途中のものだ!

幼児は社会の中で発達していく。会話の中で外言を覚えてひとりごとを言うようになる。

それが内在化されて内言になる!

と考えたのです。

現在ではヴィゴツキーのひとりごとの捉え方が主流になっているぜ。

 

確認問題

ちゃんと覚えられたか

過去問で確認だ

問題

(2016年 保育の心理学より出題)

次の文は、ピアジェの理論に関する記述である。

適切な記述を○、不適切な記述を×としなさい。

 物は隠れていても存在し続けているという物の永続性の理解は、ピアジェが提唱した月齢よりも早い時期であることがその後の研究によって示されている。

B  誕生から3歳頃までの子どもは、触る、叩く、なめる等の感覚運動を通して世界を理解している。

C  前操作期の子どもは、イメージや言葉を用いて世界を捉えることができるようになるが、それは自己中心的で、知覚的特徴に影響されやすい。

D  外界の対象に働きかける際に、その対象を自分に合うように変化させて、自分の内部に取り入れることを調節という。

 

答え

 物は隠れていても存在し続けているという物の永続性の理解は、ピアジェが提唱した月齢よりも早い時期であることがその後の研究によって示されている。

 

B  誕生から3歳頃までの子どもは、触る、叩く、なめる等の感覚運動を通して世界を理解している。

×2歳頃まで

 

C  前操作期の子どもは、イメージや言葉を用いて世界を捉えることができるようになるが、それは自己中心的で、知覚的特徴に影響されやすい

 

D  外界の対象に働きかける際に、その対象を自分に合うように変化させて、自分の内部に取り入れることを調節という。

×同化

 

まとめ

ピアジェの要点

発達段階を4つ分類した。

  1. 【感覚運動期】シェマの同化と調節が頻繁に行われる・物の永続性を理解する
  2. 【前操作期】自己中心性・アニミズム的思考・保存の概念が未発達
  3. 【具体的操作期】論理的思考が可能(具体的な事柄に限る)・脱中心化
  4. 【形式的操作期】論理的思考が可能

 

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